IT サービス マネジメント (ITSM) は転換点を迎えています。 組織は長年にわたり、チケットを一元管理し、情報技術インフラストラクチャ ライブラリ (ITIL) のプロセスを標準化して、IT 運用の可視性を高めるプラットフォームに投資してきました。 今日の IT チームは、より多くのチケットを管理しているだけでなく、アプリケーション、クラウド サービス、デバイス、ID、人工知能 (AI) ツールもはるかに多く管理しています。その一方でユーザーからは、消費者レベルのサポート体験と、ほぼ即時の問題解決を期待されています。

同時に、IT 部門はサービス品質を損なったり人員を増やしたりすることなく、コストを削減するよう求められます。 従来のサービス デスクでは、大規模な導入チームやユーザー単位のライセンスに加え、リクエストのルーティング、調査、解決に多大な手作業が必要となることが少なくありません。 多くの ITSM プラットフォームに AI が導入されているにもかかわらず、業務の多くでは、未だに人間の担当者がシステム間を移動して定型作業を完了する必要があります。

ITSM の次の段階は、チケット管理を脱却して、AI を活用したサービス運用へと進みます。 このガイドでは、2026 年のおすすめ ITSM ツールを、導入の速さ、使いやすさ、保守の負担、リクエストをルーティングするだけでなく解決する AI など、それぞれの特徴で比較します。 最初の 3 つが合わさって、総所有コスト (TCO) を左右します。

これらのプラットフォームのいずれかをすでに利用している場合、リクエストを解決する AI を追加するために、プラットフォームを置き換える必要はありません。 オートメーション・エニウェアの自律型サービス デスクは、既存の ITSM ツール上で動作する AI レイヤーです。プラットフォームを記録システムとして維持しながら、接続されたシステム間で定型的なリクエストを処理します。

ITSM ツールとは

ITSM ツールは、インシデント管理、問題管理、変更管理、サービス リクエスト管理、資産管理の標準化されたプロセスを通じて、組織による IT サービスの提供、管理、継続的な改善を支援するソフトウェアです。 最新の ITSM ソフトウェアは、これらの作業を 1 つのプラットフォームに集約し、IT チームが組織全体にわたって一貫性と測定可能性を備えた効率的なサービスを提供できるようにします。 基本的な定義については、ガートナーによる IT サービス マネジメントの定義をご覧ください。

組織は、ITSM を利用して、サポート チケット以外にもはるかに多くの業務を管理しています。 最新のプラットフォームは、インシデント管理、問題解決、資産インベントリを単一の統合システムで連携させ、IT サービス提供の運用ハブとして機能します。 これにより、チームは散在するスプレッドシートやメールのやり取りから解放されます。

ほとんどのエンタープライズ向け ITSM プラットフォームは、信頼性が高く再現性のある IT サービスを提供するためのベスト プラクティスを定めた、広く採用されているフレームワークである ITIL を中心に構築されています。 ITIL は特定のテクノロジーを規定するのではなく、計画と導入からサポートおよび継続的な改善に至るまで、IT サービスのライフサイクル全体を管理するための標準化されたプロセスを確立します。 ITIL に準拠した主なプラクティスには、以下が含まれます。

ITIL プラクティス

機能

インシデント管理

障害や問題の発生後、迅速にサービスを正常な状態に復旧する。

問題管理

繰り返し発生するインシデントの根本原因を特定して取り除く。

変更管理 (ITIL 4 では変更実現と呼ばれる)

リスクや混乱を軽減するために変更を管理する。

サービス リクエスト管理

アクセス、ソフトウェア、機器などに関する標準的なユーザー リクエストに対応する。

サービス レベル管理

サービス レベル契約 (SLA) とサービス パフォーマンスを定義および追跡する。

構成管理

構成アイテムとその関係に関する情報を構成管理データベース (CMDB: チームがネットワーク全体を可視化できる一元化されたリポジトリ) で管理する。

IT 資産管理 (ITAM)

ハードウェア、ソフトウェア、ライセンス、その他の IT 資産をライフサイクル全体を通じて管理する。

ナレッジ管理

ソリューション、FAQ、サポート ドキュメントを作成して維持する。

サービス カタログ管理

IT サービスとリクエスト項目の体系的なカタログを提供する。

イベントおよび監視管理

インフラストラクチャとアプリケーションのイベントを検知して適切な対応を開始する。

リリースおよび展開管理

本番環境へのリリースを計画および管理する。

継続的な改善

サービスとプロセスを測定して改善の機会を特定する。

現在の主要な ITSM プラットフォームは、AI によってこうした基盤を拡張し、従来のサービス デスク モデルから、キューを増やすことなく、より多くの定型的なリクエストを解決するサービスへと移行しつつあります。

最新の ITSM ソフトウェアで注目すべき主要な機能

ほぼすべての ITSM プラットフォームが、インシデント管理、問題管理、変更管理、資産管理に加え、CMDB、ナレッジ管理、サービス カタログにも対応しています。 これらは必要最低限の機能です。 優れた ITSM ツールかどうかは、導入の速さ、使いやすさ、保守に必要な労力、そして AI が単に問題を管理するのではなくどれだけ効果的に問題を解決するかで決まります。 企業の IT リーダーは、以下の各項目を評価する必要があります。

インシデントおよび問題管理

平均解決時間 (MTTR) の短縮につながるチケットの自動ルーティング、分類、エスカレーションに加え、広範囲なサービス停止に発展する前に問題を発見する関連インシデントの相関分析やパターン検出に注目してください。 どのプラットフォームもインシデントと問題に対応しますが、違いはトリアージのどの程度が手作業なしで実行されるかです。

変更管理と CMDB

CMDB に直接関連付けられた変更ワークフローを見つけてください。これにより、チームは提案された変更の影響を評価し、インシデントのトラブルシューティングを行って、コンプライアンスを維持できるようになります。 インフラストラクチャが変化しても、CMDB は正確性と監査可能性を維持し、ITIL のベスト プラクティスに準拠している必要があります。

導入スピード

価値実現までの時間には大きな差があります。 ワークフローをすぐに使って稼働できるプラットフォームもあれば、設定や連携作業、コンサルティングに数か月を要するものもあります。 現実的な導入スケジュール、誰が作業を実施するか、最初のワークフローを実行する前に何を構築する必要があるかを各ベンダーに確認してください。

使いやすさ

使いやすさは、リクエストを送信する従業員と、ワークフローを設定する管理者という 2 つの対象者にとって重要です。 わかりやすいポータル、ガイド付きセットアップ、ローコード設定により、利用が促進され、専門家への依存度が下がります。

保守の負担

稼働開始後も、長期にわたって継続的な保守が総コストを左右します。 アップグレード、カスタム ワークフロー、ベンダーがシステムの接続方法を変更して連携が機能しなくなった場合の対応、ナレッジやカタログを最新の状態に保つために必要な管理作業の時間など、すべてが負担となって積み重なります。 カスタマイズによって柔軟性が高まりますが、カスタマイズした内容はすべて、保守が必要になります。

AI を活用した自動化とエージェント ITSM

AI が ITSM を変革しています。 従来のプラットフォームは、AI を活用してチケットを分類し、ナレッジ記事を推奨して、インシデントの重大度を予測します。 これらの機能によって生産性は向上しますが、作業の大半は依然として人が行っています。

ITSM におけるエージェント AI は、ユーザーの意図を解釈し、リクエスト内容を推論して、企業システム全体にわたる複数ステップのワークフローを実行することで、さらに先へ進みます。 従業員にソフトウェア、権限、デバイス構成について個別に申請するよう求める代わりに、AI エージェントが ID プロバイダー、エンドポイント管理ツール、クラウド プラットフォーム、ビジネス アプリケーションを横断してこれらのタスクを調整し、承認や例外対応にのみ人が介入するようにできます。

IT 以外にも、人事や施設管理などの分野に適用されるエージェント AI は、事後対応型のチケット管理を事前予測型のサービス運用へと転換するエンタープライズ サービス管理 (ESM) アプローチの一環です。 AI を活用したバーチャル アシスタントが定型的なリクエストに対応することで、IT 担当者は重大なインシデントや例外対応、複雑な業務に集中できます。 ServiceNow の Now Assist や Salesforce の Agentforce など、市場全体で、ベンダーが自社のプラットフォームに AI エージェントを組み込んでいます。

AI は機能ではなく、成果で評価してください。 多くの ITSM プラットフォームはユーザー単位のライセンス制であるため、リクエストを解決する AI は、ライセンスが購入された目的であるキューを減らします。 各ベンダーに、成功の測定方法を確認してください。ディフレクションでは、従業員にナレッジ記事が提示された時点でリクエストは処理済みとみなされますが、自動解決は作業が実際に完了したことを意味します。

2026 年の推奨 ITSM ツール 9 選

ベンダー各社が競ってサービス管理プラットフォームに AI を組み込むなか、ITSM ソフトウェア市場は急速に進化してきました。 どのプラットフォームもインシデント管理、サービス カタログ、ITIL ワークフローを提供していますが、導入に必要な労力、使いやすさ、保守性、そして AI によるリクエストの解決能力には違いがあります。

以下の比較では、大企業、中堅企業、および小規模な IT チーム向けの ITSM ツールを 9 点紹介します。 順位付けはされていません。 オートメーション・エニウェアは ITSM プラットフォームではないため、このリストには含まれていませんが、このような ITSM ツールに AI による自動解決機能を追加します。詳しくは比較表の後で説明します。

1. Jira Service Management

Jira Service Management は、Atlassian エコシステムをすでに活用しているチームや、エンジニアリングおよびソフトウェア開発部門と緊密に連携している IT 組織に特に適しています。

Jira Software、Bitbucket、Confluence と連携し、インシデントを開発ワークフローに組み込むことができます。 障害が発生した際、サポート チームはプラットフォームを切り替えることなく、エンジニアリングの作業項目を作成し、開発者と連携して、修正状況を追跡できます。

このプラットフォームには、ITIL に準拠したインシデント管理、問題管理、変更管理、資産管理の機能に加え、繰り返し発生する管理業務を削減する自動化ルールも備わっています。 AI を活用した機能により、インシデントの要約、ナレッジ記事の推奨、チケットのルーティングを支援します。 これらの AI 機能は、エージェントの業務効率化に重点を置いています。複数のシステムにまたがるリクエストの解決を目指す場合は、Jira Service Management に追加の自動化レイヤーを組み合わせることができます。

2. Freshservice

Freshservice は、強力な ITIL 機能と迅速な導入を兼ね備えていることから、中堅企業に人気の ITSM プラットフォームとなっています。

導入に数か月を要する多くのエンタープライズ プラットフォームとは異なり、Freshservice は使いやすさを重視しています。 直感的なインターフェース、ガイド付きの設定、すぐに使えるワークフローにより、多くの組織が大規模なコンサルティングを必要とせずに、迅速に運用を開始できます。

Freshservice は、チケットの分類、ナレッジの推奨、仮想エージェントとの対話、ワークフローの自動化をサポートする Freddy AI を通じて、AI 機能も拡張しています。 Freshservice は、インシデント管理、問題管理、変更管理、リリース管理、資産管理などの主要な ITIL プロセスに対応しており、透明性の高い料金設定が成長中の組織から支持を得ています。 この AI は、リクエストをエンドツーエンドで解決するというより、主にエージェントの生産性を高めるものです。そのため、複雑な IT 環境を抱える大企業では、将来的により高度なオーケストレーションが必要になる可能性があります。

3. SysAid

SysAid は、主に中小規模の IT 組織向けに設計されたオールインワンの ITSM プラットフォームを提供しています。

このプラットフォームは、サービス デスク業務、IT 資産管理、自動化、リモート サポート、レポート機能を 1 つの環境に統合します。 チケットの自動トリアージ、インテリジェントなルーティング、カスタマイズ可能なワークフローにより、反復的な管理業務が削減され、小規模な IT チームでも成長する組織を効率的に支援できます。

SysAid は、大規模なサポート組織を必要とせずに応答時間を短縮する、会話型サポート、自動分類、ワークフローの提案などを導入することで、AI 機能を着実に拡充してきました。 SysAid は、大規模なエンタープライズ プラットフォームのような広範なエコシステムや高度なオーケストレーションは提供しないかもしれませんが、IT チームが小規模な組織にとっては、機能性、手頃な価格、使いやすさのバランスが取れています。

4. ManageEngine ServiceDesk Plus

ManageEngine ServiceDesk Plus は、成熟した ITIL プロセスにも対応する、コスト効率の高い ITSM プラットフォームを求める組織に人気のある選択肢です。

このソリューションは、サービス デスク業務、IT 資産管理、変更管理、プロジェクト管理、CMDB を単一のプラットフォームに統合したものです。 この統合的なアプローチにより、IT チームは複数の独立したツールを導入することなく、資産、依存関係、運用ワークフローを可視化できます。

最大の差別化要因の一つは、導入の柔軟性です。 規制要件、セキュリティ ポリシー、インフラストラクチャの選択に応じて、クラウド、オンプレミス、またはハイブリッドの導入形態を選択できます。 自動化機能により、承認、チケットのルーティング、反復的な管理業務が簡素化されますが、その多くは依然としてワークフロー主導です。そのため、AI でリクエストをエンドツーエンドに解決したい組織は、プラットフォームに AI 機能を追加する必要がある場合があります。

5. SolarWinds Service Desk

SolarWinds Service Desk は、従来の IT サービス管理と運用監視機能を組み合わせています。

このプラットフォームは、導入しやすさを考慮して設計されたインターフェースを通じて、インシデント管理、サービス リクエストの履行、変更管理、資産検出、ナレッジ管理を実現します。 SolarWinds のインフラストラクチャ監視製品をすでに利用している組織は、IT 環境全体にわたる運用状況をより詳細に把握できます。

自動化機能によって、チケットの手動ルーティングを削減し、インシデントに優先順位を付け、SLA 管理を支援します。また、AI を活用したインサイトにより、繰り返し発生する問題やサービスの傾向を特定できます。 その強みは、幅広いカスタマイズよりも運用効率にあり、多くの組織が機能性と導入の容易さのバランスを高く評価しています。 システムを横断してリクエストを解決する AI ではなく、従来のサービス デスク運用の改善に重点が置かれています。

6. Zendesk Suite

Zendesk Suite はカスタマーサービス プラットフォームとして最もよく知られていますが、多くの組織が社内の IT サービス提供を支援するためにも利用しています。

Zendesk はオムニチャネル コミュニケーションに優れており、従業員はメール、チャット、Web ポータル、メッセージング アプリケーション、セルフサービス型ナレッジ ベースを通じてリクエストを送信できます。 使い慣れたインターフェースにより、最小限のトレーニングで従業員の利用を促進できます。 AI 機能は、意図の検出、応答の生成、セルフサービス サポートを支援します。

しかし Zendesk はもともと、包括的な IT サービス管理ではなく、カスタマーサポート向けに設計されていました。 高度な変更管理、CMDB、エンタープライズ資産管理など、成熟した ITIL プロセスを必要とする組織では、多くの場合、追加の統合やサードパーティ製品が必要になります。 徹底した IT ガバナンスよりも従業員エクスペリエンスを重視する組織にとっては、Zendesk が引き続き魅力的な選択肢です。

7. Ivanti Neurons for ITSM

Ivanti Neurons for ITSM は、Ivanti の Neurons プラットフォーム上で動作するサービス管理製品で、エンドポイント管理、資産の可視化、セキュリティもカバーしています。 Ivanti 製品をすでに利用しているチームは、1 つのプラットフォーム上でサービス データとデバイスおよび資産データを連携できます。

2026 年 1 月に、Ivanti は自社の会話型 AI フレームワークを基盤とする、ITSM および ESM 向けのペルソナベースのエージェント AI を発表しました。顧客プレビューが第 1 四半期に開始され、同年後半に一般提供される予定です。 購入前に、現在の提供状況をご確認ください。

8. BMC Helix ITSM

BMC Helix ITSM は、企業の IT 部門を対象としています。 共有コンテキストを通じてサービス管理と運用を連携させる、BMC が ServiceOps と呼ぶアプローチにおいて、サービス管理と AIOps (IT 運用向け AI) およびエージェント AI を組み合わせる役割を担っています。

他のエンタープライズ プラットフォームと同様に、購入の際は、AI 機能だけでなく、導入にかかる労力、保守要件、ライセンスも比較し、AI がエージェントを支援するだけでなく、実際にどの程度リクエストを処理できるかを検証する必要があります。

9. ServiceNow IT Service Management

ServiceNow は、長年の実績を持つエンタープライズ向け ITSM プラットフォームです。 豊富な機能、成熟したエコシステム、ITIL との高い整合性により、大規模組織で広く採用されています。

インシデント管理、問題管理、変更管理に加え、ServiceNow は、柔軟に設定可能なプラットフォーム上で、ESM、資産管理、運用管理、ガバナンス、ワークフロー自動化を提供しています。 Now Assist や Moveworks の買収 (2025 年 12 月に完了) など、最近の AI への投資により、仮想エージェント機能、ナレッジ生成、ワークフローの提案が拡充されました。

そのトレードオフとなるのは、複雑さです。 ServiceNow の導入には、専任の管理者、専門の開発者、コンサルティング パートナーが必要となることが多く、大企業で導入効果を十分に得られるようになるには、ワークフロー、連携、ガバナンスの設定に数か月を費やすのが一般的です。 モジュールを追加すれば、ライセンス費用も増加する可能性があります。

IT チームが成熟し、複雑なガバナンス要件を抱える組織にとっては、そうした投資が妥当と判断される場合があります。 AI でより迅速に成果を上げたいチームが、そのために ServiceNow を置き換える必要はありません。AI による自動解決は ServiceNow 上で機能するからです。

ITSM ソフトウェアの比較: 導入、使いやすさ、AI

あらゆる ITSM プラットフォームがより良いサービスの提供を約束していますが、組織にとって最適な選択肢は、導入のスピード、使いやすさ、保守にかかる労力、リクエストを解決する AI をどう評価するかによって決まります。 実績あるプラットフォームは設定の柔軟性に優れていることが多く、新たな差別化要因となるのは、AI が手作業をどれだけ削減できるかです。 AI の項目は成果で評価してください。単に対応を回避できた件数ではなく、エンドツーエンドで完了したリクエストの数を確認します。

最適な ITSM ツールが一目でわかる比較表

ツール

最適な用途

導入と使いやすさ

AI アプローチ

Jira Service Management

Atlassian 製品を利用しているチーム

Jira Software、Bitbucket、Confluence とのネイティブ連携

インシデントの要約、ナレッジの提案、チケットのルーティング

Freshservice

中堅企業

迅速な導入と直感的なインターフェース

分類、ナレッジ、仮想エージェント向け Freddy AI

SysAid

中小規模の IT チーム

少規模チームに適したオールインワン プラットフォーム

会話型サポート、自動分類、ワークフローの提案

ManageEngine ServiceDesk Plus

成熟した ITIL を必要としている、コスト重視の IT チーム

クラウド、オンプレミス、またはハイブリッド展開

主にワークフロー主導の自動化

SolarWinds Service Desk

IT 運用チーム

簡単な導入、SolarWinds の監視機能との連携

繰り返し発生する問題や傾向に関する、AI を活用したインサイト

Zendesk Suite

従業員エクスペリエンスを重視するチーム

オムニチャネル ポータルと最小限のトレーニング、高度な ITIL 向けの追加統合

インテント検出、応答生成、セルフサービス

Ivanti Neurons for ITSM

Ivanti のエンドポイントおよび資産管理ツールを使用しているチーム

Ivanti の他の製品と Neurons プラットフォームを共有

2026 年 1 月に発表されたペルソナベースのエージェント AI (現在の提供状況を確認してください)

BMC Helix ITSM

企業の IT 部門

エンタープライズ規模のプラットフォーム (評価時に導入作業の範囲を確認してください)

エージェント AI と AIOps の組み合わせ

ServiceNow IT Service Management

複雑な企業

柔軟な設定が可能。導入には管理者、開発者、パートナーが必要となることが多い

Now Assist および Moveworks の買収 (2025 年 12 月に完了)

既存の ITSM ツールに AI による自動解決機能を追加する

オートメーション・エニウェアは ITSM プラットフォームではなく、これに取って代わるものでもありません。 その自律型サービス デスクは、ServiceNow など、すでに運用されている ITSM ツール上で機能する AI レイヤーです。 インシデント、リクエスト、問題、変更の記録システムとして、そのツールを引き続き利用することが前提となります。

従業員は、チャット、メール、音声、Microsoft Teams、または Slack を通じて、自然言語でリクエストを送信します。 定型的なリクエストの場合、AI エージェントがリクエスト内容を解釈して適切な部門 (IT、人事、施設管理など) にルーティングし、ソフトウェアのプロビジョニング、パスワードのリセット、記録の更新などの手順が、連携されたシステム間で自動化によって実行されます。 チケットがクローズされるのは、作業が完了したときであり、従業員にナレッジ記事を提示した時点ではありません。

判断が重要な場面では、人が引き続き関与します。 重大インシデント、例外、および承認が必要なすべての事項はサービス デスク チームに渡され、サービス デスクの担当者は、すでに使用している ITSM ツール内でケースの概要と推奨される次のステップを確認できます。

キューに届く定型的なリクエストが減るため、サービス デスクでは人員を増やさずにより多くの業務を処理できるようになり、シートベースのライセンスの重要性も徐々に低下します。 ITSM プラットフォームが変わらないので、全面的な入れ替えプロジェクトも不要です。ワークフロー、データ、連携はそのまま維持されます。

ITSM 導入における一般的な課題

適切な ITSM ソフトウェアの選定は、考慮すべきことの一部に過ぎません。 多くの組織は新しいプラットフォームに多額の投資を行っているにもかかわらず、期待した業務改善を実現できずに苦労しています。 最も一般的な障壁は技術的なものではなく、組織、財務、プロセスに関するものです。

最大の課題の一つは TCO です。 エンタープライズ向け ITSM プラットフォームは、最初から魅力的な中核機能セットを備えていることが少なくありませんが、プレミアム AI 機能、ワークフロー モジュール、コンサルティング サービス、追加のユーザー ライセンスなどを導入すると、コストが急速に膨らむ可能性があります。 多くの場合、組織は手作業のプロセスに依存し続けながら、十分に活用されていない機能に対して費用を支払うことになります。

導入スピードも、よくある課題です。 従来の企業実装では、ワークフローの設定、データの移行、サードパーティ製システムとの連携、管理者のトレーニングに数か月を要する場合があります。 その間にビジネス上の優先事項が変化し、投資収益率の実現が遅れ、プロジェクトのリスクが高まる可能性があります。

変更管理の対象となるのはテクノロジーだけではありません。 サービス デスクのアナリストや IT 管理者は、新しいワークフローが過度に固定的あるいは事務的だと感じると、導入に抵抗を示すことがあります。 既存のプロセスを単にデジタル化するだけで、従業員が定型的なリクエストに対応するために、ID 管理プラットフォーム、エンドポイント管理ツール、サービスとしてのソフトウェア (SaaS) アプリケーション、監視システムの間を一日中行き来しているようでは、有意義な改善はほとんど期待できません。

最後に、AI だけでより良い成果が保証されるわけではありません。 現在、多くのプラットフォームで、チケットの要約、応答の推奨、ナレッジ記事の提案を行うコパイロットが提供されています。 こうした機能は生産性を向上させますが、根幹となる作業を完了するには依然として人の手が必要です。 AI を活用したチケット管理を脱却して、AI がシステムを横断してよくあるリクエストを処理し、例外対応や承認は人が担う方向へと移行することに、より大きな可能性があるとの認識が広がっています。

まとめ: AI によるチケット管理からの脱却

現代の ITSM の定義は変わりつつあります。 主要なプラットフォームは、もはやチケット キュー、ワークフロー、ダッシュボードだけで競い合ってはいません。 従業員の定型業務をどれだけ削減できるかを競っています。

成熟した大企業は柔軟な設定が可能なプラットフォームから引き続きメリットを得られる可能性があります。また、中堅企業はシンプルさと予測可能なコストを優先する傾向があります。 とはいえ、やはり企業が求めているのは、テクノロジー スタック全体にわたる日常的なリクエストを解決し、従業員が判断を要する業務に専念できるようにする AI です。

オートメーション・エニウェアの自律型サービス デスクは、既存の ITSM ツール上の AI レイヤーとしてその機能を提供します。 ITSM プラットフォームは引き続き記録システムとして機能するため、既存システムを全面的に入れ替える必要はありません。 組織に最適な ITSM ツールを評価する際は、現時点でプラットフォームがどれだけ効率的にチケットを管理できるかだけでなく、チームに到達するチケットをどれだけ減らせるかも検討してください。

デモを申し込んで、IT チームがすでに利用している ITSM ツールを基盤にして一般的なリクエストを解決するのに、オートメーション・エニウェアの自律型サービス デスクがどのように役立つかをご確認ください。

よくある質問

最も広く利用されている ITSM ツールは何ですか?

ServiceNow は、拡張性、充実した ITIL 機能、大規模なエコシステムを備えていることから、最も広く導入されているエンタープライズ向け ITSM ツールの一つです。 Jira Service Management は Atlassian 製品を利用しているチームに人気があり、Freshservice は中堅企業によく選ばれています。

中小企業に最適な ITSM ツールはどれですか?

Freshservice、SysAid、Zendesk Suite は導入が容易で、直感的に操作できるインターフェースを備え、多くのエンタープライズ向け ITSM プラットフォームよりも管理負担を抑えながら、サービス デスクの基本機能も利用できることから、中小企業にとって有力な選択肢です。

ServiceNow ITSM Pro は、自律型サービス デスクのような AI レイヤーと比べてどのような違いがありますか?

ServiceNow ITSM Pro は、チケット管理やワークフローに予測分析、機械学習、仮想エージェントを追加した ITSM プラットフォームです。 オートメーション・エニウェアの自律型サービス デスクは、ITSM プラットフォームではありません。 ServiceNow などのツール上で動作し、複数のシステムをまたいで定型的なリクエストを処理する AI レイヤーです。

AI は ITSM ツールのパフォーマンスをどのように向上させますか?

AI は、チケットの分類とルーティング、セルフサービス型チャットボットの運用、ナレッジ記事の提案によって ITSM を改善します。 エージェント AI は、企業システム全体にわたる日常的なリクエストを処理することでさらに発展し、MTTR を短縮して、IT チームが例外対応や複雑な問題に専念できるようにします。

ヘルプ デスクと ITSM ツールの違いは何ですか?

ヘルプ デスクは、主にユーザーの緊急の問題やサービス リクエストの解決に重点を置きます。 ITSM プラットフォームは、ITIL ベースのフレームワーク内で、インシデント管理、問題管理、変更管理、資産管理、構成管理、ナレッジ管理など、IT サービス提供のより広範なライフサイクルを支援します。

自律型サービス デスクは ServiceNow と連携できますか?

はい。 オートメーション・エニウェアの自律型サービス デスクは、ServiceNow などの ITSM プラットフォーム上で動作し、連携されたシステム間で定型的なリクエストを処理してチケット記録を更新します。 これは ITSM ツールに取って代わるものではありません。ITSM ツールは引き続き記録システムとして機能します。

タグ

AI

最新情報を確認する:

Subscribe ブログを購読する
user image

Seyi Verma

Seyi VermaはAutomation AnywhereのProduct Marketing担当副社長で、同社のエージェント型プロセス自動化プラットフォームを基盤としたソリューションの製品マーケティングをリードしています。製品マーケティングにおいて20年以上の経験を持ち、エンタープライズソフトウェアのGTM戦略、ポジショニング、価格設定を専門としています。VermaはAiseraの買収に伴いAutomation Anywhereに入社しました。

関連記事

執筆者の最新記事

無料体験版 Automation Anywhere
Close

ビジネス向け

パーソナライズされた製品デモをご希望の場合は、クイック アクセスからお申し込みください

学生・開発者向け

すべての機能が無料で使えるクラウド版 Community Edition で、今すぐ自動化を始めましょう。