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  • 中国・マカオで、RPAを活用して新型コロナウィルス関連情報の収集と公開を自動化し、市民の理解と協力を獲得

「知識は力なり」というように、いま世界的に流行している新型コロナウィルス対策においても、感染の急増を抑えるために、情報共有を伴うコミュニケーションとコラボレーションが重要です。そうしたなか、人口密度が高い中国・マカオで感染が発生した際に行われた、市民への情報提供を支援した地元企業の取り組みについてご紹介します。

カジノや世界遺産で有名なマカオは、中国・武漢のおよそ900キロ南に位置した海沿いの街です。29キロ四方の地域におよそ65万人が住み、世界で最も人口密度が高い都市のひとつとして知られています。このため、市民は感染拡大の不安も強く抱いていました。

マカオ行政機関は、当初から感染拡大を抑えるための方策として、地域境での健康チェック、旅行制限、渡航歴の詳細記録、体温検査、そして検疫の強化を行っていました。あるカジノで新型コロナウィルス感染が確認された際には14日間の閉鎖を命じるなど、公衆衛生を強化することで、市内でのパニックは抑えられたそうです。

一方で、関係機関をまたいだ情報共有の問題が浮き彫りになりました。官公庁、保健機関、医療機関、流通企業は、それぞれに集めた最新情報を各自のWebサイトで公開していましたが、それぞれが関連する情報のみを収集・公開するのがやっとでした。

市民は、複数のWebサイトやソーシャルメディアを都度確認して、断片的に得られる情報と口コミを組み合わせることで、必要な情報を集めていました。特にマスクや、手の消毒剤は品切れの店が多かったので、多くの人が購入可能な店舗を探していました。

マカオのシステムインテグレーターでオートメーション・エニウェアの販売パートナーであるNetCraft Information Technology社は、市民が直面していた、このような課題を解決するため、関連する情報を一カ所に集めたWebサイトを立ち上げました。このWebサイトは、5つの主要な関係機関で公開される情報を集計して、継続的に新しい情報にアップデートして公開しています。Webサイトの裏側では、オートメーション・エニウェアのRPAソフトウェアBotが自動的/定期的に関係機関の情報を巡回、収集、集計しています。このWebサイトを見れば、市民が探している主な情報を一目で探すことができるようになりました。

このWebサイトは、「The Macao Epidemic Information Real-time Interactive Map」という名称で、構想からわずか5日後となる2月24日に公開されました。地図はGPSと連動していて地域内の感染場所が表示され、病院の待ち時間、マスク販売場所、銀行の営業時間など生活に必要な情報が表示されています。Botはそれぞれの情報を5分~15分おきに更新して公開しています。

 

Coronovirus-interactive map

 

図1:「The Macao Epidemic Information Real-time Interactive Map」の画面。現在の感染数、感染場所、病院の待ち時間、マスク販売場所、銀行営業時間などが表示されている。

このWebサイトはLinkedIn、Facebook、WeChatなどのソーシャルメディアでも拡散され、サービス開始後5日間で5万ビューを獲得しました。

マカオでは、このように急速に変化する感染の状況において、正確な情報のアップデートをタイムリーに、また、継続的に行うこと、そして集計した情報を行動につなげる利便性の高いフォーマットで提供することで、市民の理解と協力を得ることができました。その裏側では、異なる組織の人が顔を合わせて情報共有するのではなく、RPAが医療関係の業務を拡張してこの役割を担うことで、ほぼリアルタイムに情報を提供することができました。

 

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