2019年に発足したデジタルイノベーション本部では、テクノロジーによる更なる業務品質向上に向けて、2019年5月に各部門の業務プロセスの調査を実施。各部門の現場に実際に出向いて調査した結果、開発、設計、生産、据付、保守など多種多様な部門で、基幹システムだけではカバーしきれていない集計などのルーティン業務が残っていることが分かりました。こうした業務を自動化することで更なる業 務改善が行えるのではないか?と2019年6月にRPA導入の検討を開始しました。
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「Automation Anywhereは高いセキュリティ機能はもとより、日本語対応だけでなく多言語対応しており、サポート面も充実。グローバル展開しているフジテックの実情に見合っていました」
お客様の成果
約 7,280
時間
年間の業務削減時間
68
稼働 Bot 数
59
ユーザー部門開発の稼働 Bot 数
RPAの選定は、5つの製品を比較検討しました。「ユーザー主体で開発できる」「集中管理ができる」「安全性と将来性が高い」という3つの軸で検討を進めました。 その結果、「特別なプログラムの知識を求めずにコマンドが豊富」「レコーディング機能の便利さ」といったポイントから Automation Anywhereをユーザー主体で開発できるソリューションと判断。また「AWSで管理可能」「Control Roomという一括管理の機能」「フロー型ではなくリスト型のUIなため、開発もしやすく現場で開発されたBotを解析して管理しやすい」「サーバー型で一元管理がしやすい」 といった点から集中管理に適している面も評価されました。さらにシステム管理部 主事 中尾英世 氏は「Automation Anywhereは高いセキュリティ機能はもとより、日本語対応だけでなく多言語対応しており、サポート面も充実。グローバル展開しているフジテックの実情に見合っていた」といいます。
自動化されたプロセス
自動化のメリットは、当初想定していなかった様々な部門や業務にも出ています。 集計業務の自動化では、月次で行われていた集計業務が週次や日次で行われるようになり、問題の早期発見や、対策の早期化、マネジメントサイクルの高速化に繋がったといいます。
山本 氏は「今RPAは業務の“手”や“足”に相当する部分を担っています。今後は、AIやBIとRPAを連携させて判断という“頭”に相当する部分の改善につなげていきたいと考えています。よりインテリジェンスに深化させる方向に活用を進めていきたい」と語ります。お客様の声
「場所・時間・人の拘束を排除 し、それぞれの部門が専門的な業務に専念できること、より自由な働き方が選択できるような環境をつくることを目指して自動化を進めることに しました」
「RPAの導入は実際に業務にあたっている部門が開発します。デジタルイノベーション本部では、この開発をどのように支援できるか?というスタンスで、メンバーの大半はサポー トや教育にあたっています」
フジテックは、昇降機の専業メーカーとして、徹底した品質管理のもと、研究・開発、販売、生産、据付、保守、モダニゼーションまで、一貫体制で“安全・安心”な空間移動を実現し、世界の都市機能の高度化に貢献しています。23の国と地域に事業を展開し、日本国内には2つの研究・開発拠点、そして全国120 ヵ所を超えるサービスセンターで保守にあたっています。