第一生命保険では、2017 年にオートメーション・エニウェアの RPA を導入しまし た。導入を主導したのは、個人保険業務の事務を中長期的に検討・企画する事務 企画部です。個人保険業務には「ご加入」「契約管理」「お支払い」を担当する3部 署があり、約 1,600 名の従業員が業務にあたっています。 こうした事務処理は間接業務であるため、投資対効果の観点から IT化を実現しに くい領域です。そのため、手作業による処理が行われ、効率化が遅れている状況 でした。そうした中で注目したのが RPAです。
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「当初から大規模展開を想定し、RPA のセンター・オブ・エクセレンス(CoE)体制を敷き事務企画部が RPAを効果的に運用管理することを考えていました。そのためには、サーバー型であることが必須でした」
お客様の成果
39 部署
導入した業務
460 業務
導入した業務
132,000 時間
トータル削減時間
事務企画部では、2016 年 10 月に複数の RPA 製品を比較検討し PoC(Proof of Concept:概念検証)を実施。実際に使えるかを検証しました。その結果採用されたのが、オートメーション・エニウェアの RPAです。
同社では当初から大規模展開を想定していたため、製品選定にあたってはサーバー型であることが必須でした。クライアント型は、管理できないロボットが作られるリスクがあったからです。さらに、プログラミングの知識がなくても簡単にロボットを作成でき、機能面でも優れていたオートメーション・エニウェアの RPA が選ばれました。ただし、2016 年当時は日本で RPA 市場が立ち上がったばかりだったため、リスク分散の意味で別の RPA 製品も導入しました。
自動化されたプロセス
同社では 2020 年度末までに、RPA を約 3,000 業務に適用し、45 万時間の削減効果を目標にしています。また今後は、手書きの紙文書を自動的に取り込めるよう AI OCR を導入し、現行の手作業による転記作業を効率化する計画や、分岐や例外処理が多い業務ではルールエンジンと組み合わせるなど、RPA とその他のソリューションを連携させながら業務効率化を推進していく計画です。
お客様の声
「全社にわたる 460 業務で RPA を導入することで、これまでにトータル 13 万 2,000 時間の削減を達成できました。これまで人手に頼っていた作業に RPA を適用することで、人員を成長部門等に再配置することも可能になります」
1902 年創業の第一生命保険は、2010 年に株式会社に転換、2016 年に持株会社の第一生命ホールディングスを設立。グループ傘下には、第一生命保険、第一フロンティア生命保険、ネオファースト生命保険の国内3生保があります。また積極的な海外展開も図っているのも、第一生命グループの大きな特徴です。