アズビルは、製品の設計図や部品表のデータを企画段階から廃棄に至るまでの全工程で共有・管理することを目的に、PLMパッケージ「Windchill」を2017年5月に導入。カスタマイズ費用とバージョンアップの検証作業を最小限に抑えるために、標準機能仕様率99%で運用し、それに合わせた業務の見直しを行うことで標準化に取り組んでいます。
しかし、ほぼWindchillの標準機能のため、業務とのギャップが生じ、ユーザーの作業効率が低下する課題を抱えるようになったといいます。
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「パッケージの標準機能使用率99%でPLMシステムを運用するために業務を見直しました。ほとんどのRPAツールでは処理できない中、唯一自在に操作できたのがAutomation Anywhereでした」
お客様の成果
導入5カ月
で20Bot
約200時間
の削減効果
本番稼働開始からの効果
99.0%
PLMパッケージ標準機能使用率
0
入力ミスの発生件数
最初にExcelファイルによる申請書ベースで行っているPLMシステムの管理業務を改善することにしましたが、ExcelマクロではWebアプリケーションであるWindchillを直接操作できません。また、独自のシステムを開発するにはコストがかかります。そういった状況の中、取引先ベンダーから紹介されたのが、RPAでした。 技術標準部は、複数のRPAツールの比較・検証を開始しました。Windchillのインターフェースが複雑なため、ほとんどのRPAツールが処理できず、唯一自在に操作できたのがAutomation Anywhereでした。これが決め手となり、2018年5月に導入が決定しました。
自動化されたプロセス
PLMシステムの業務効率が向上したアズビルでは今後、他部門への水平展開も視野に入れています。現在は技術標準部とIT部門、事業部門がタスクチームを組織し、RPAの全社導入の可能性を模索しています。RPAの導入によって業務品質が向上することが確認できたことから、今後は計画的にPLMシステム以外の業務にもRPAの適用を進め、さらなる業務品質の向上を目指していきたいと考えているそうです。
お客様の声
「本番運用の開始から5カ月間トータルで約200時間の業務時間削減効果が得られ、入力ミスもゼロになりました。年末など、特定の時期に集中していた時間外労働がなくなり、業務の負荷変動をBotが吸収してくれていると思います」
アズビルは、1906年に創業した大手制御・計測機器メーカー。「ビルディングオートメーション」「アドバンスオートメーション」「ライフオートメーション」を柱に事業を展開。グローバルでライフサイクル型事業を強化しながら、新たなオートメーション領域の開拓、環境・エネルギー分野の事業拡大に取り組んでいます。