多くの企業がAIやIoTなど新たな技術に取り組み始めた2017年、同社のなかで話題の1つになっていたソリューションがRPAでした。経営層から新たに登場する技術への取り組みについて問われるなかでRPAに関しても話題が挙がり、社内への適用を検討することになりました。
RPA適用を前向きに検討するべく現場の課題をヒアリングし、業務の洗い出しを行っていく中で効果が期待できる業務として注目したのが、ファーマコビジランスと呼ばれる医薬品安全性監視に関する業務でした。この業務には、医薬品の臨床試験などに関する安全性情報を世界各国の当局に報告するCase processingと呼ばれるものがあり、製薬会社の多くが費用をかけてアウトソーシングしているものです。この業務にRPAを適用することで、大きな効果が期待できると考えたのです。
導入事例のダウンロードお客様の声
「できるだけ短い期間でスタートさせたいという思いがあり、今回は市場の評価を前提に、製品を選ぶ時間をかけない方法を採用しました。Automation Anywhereを選んだのは、グローバルの実績を高く評価したためです」
お客様の成果
特定業務で 1/6 にまで削減
社内業務における削減時間
8+
自動化された業務プロセス
社内に展開する前にPoCを実施するべくRPAツール選定を進めるなかで注目したのが、Automation Anywhereが提供するRPAソリューションでした。できるだけ短い期間でスタートさせたいという意向から、グローバルの実績を高く評価し、短期間で採用が決まりました。またロボットの権限管理や監査証跡ログを活用した監査対応など、しっかりとしたセキュリティおよびガバナンス環境が整備できる点も評価の1つに挙げています。
もちろん、世界中でビジネスを展開している同社だけに、日本で調達したツールを海外で利用することも多く、大前提としてグローバルで使えるものが不可欠で した。その意味でも、Automation Anywhereが誇るグローバルでの実績は同社の環境にも適したものだったのです。
自動化されたプロセス
今後については、ファーマコビジランスの領域の1つで、治験を行っている薬の安全性情報を当局や病院に提供するためのレポート作成業務への適用をはじめ、まだ対応できていない地域で行われているRevenue operationsへのRPA適用、要望がすでに寄せられている開発部門への展開も具体的に検討しています。なお、AIの認識技術を搭載することで自動化の範囲を拡張する「Document Automation」についても興 味を持っています。
お客様の声
「開催いただいたハンズオンによって、具体的にどう動くのかがイメージできました。何でもできるわけではないことが理解できたことも大きな収穫です」
「先端・信頼の医薬で、世界の人々の健康に貢献する」という経営理念のもと、革新的な医療ソリューションを提供し続けているアステラス製薬株式会社。前立腺がん治療剤や過活動膀胱治療剤など、さまざまな治療剤を市場に供給しており、世界各国に研究拠点や販売拠点を設けるなど、製薬業界における国内屈指の企業としてグローバルにビジネスを展開しています。